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SST講座の報告(H25_7_13)

今日はNPO「そら」のSST講座でした。
昨夜、とある会で痛飲したため二日酔い。どうにも調子が出ない状態でのセッションでしたが、内容は静かに熱いマニアックな内容でした。

今日のお題は「乗り換えのある電車の予定の組み方」です。

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いわゆる「てっちゃん」と呼ばれる人たちが多いメンバーですけど、実はあまり自分ではダイヤを見ていない人が多いのです。
自分の思いで調べることはできても、決められた条件で検索しようとすると、とたんに困難になります。

今日は決められた時間に東京に到着するには?というお題を出しましたけど、みんな出発駅から時間を調べ始めてました。
これは到着を基準に時間を決めていくのが正解です。
そこを押さえるのに、今回のセッションだけでは足りない感じです。

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もっと言えば、鉄道会社をまたぐ場合、乗り換えの際は駅の間の移動時間も考慮する必要があります。
優先事項の条件が変われば、当然乗り換えの仕方が変わってきます。
スマフォの乗り換えアプリが使えても、そもそもの理屈がわかっていないと、なかなか上手く利用できないのですよね。

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最後のセッションは、「熱中症」の話で盛り上がってしまい、電車の話しに行かなかったですけど、今時のホットな話題で盛り上がれたと言うことでよしとします。

昨日のSST講座の報告です。

昨日はSST講座を終えてから、妻の実家へ行き、姪っ子甥っ子達と「蛍観賞」をしていたので報告が遅れました。

昨日、今年度2期目のSST講座をスタートしました。
今回のお題は「電車でGo!」
電車好きの多いメンバーなので、ちょっとまじめに電車のことをやってみようかな?と思ったわけです。

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まずはメンバーのみなさんが一番身近に利用する「名鉄」の路線図で、現在位置や名古屋までの経路を確認。
次に名古屋の地下鉄路線図で、目的地への行き方を調べました。
「ナゴヤドーム」「大須観音」といった課題を出して、どうやっていくかを考えました。

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でも、電車の経路って、正解は一つじゃないんですね。
「最短で行きたい!」とか、「できるだけたくさんの電車に乗りたい!」だとか、思うところによっていろいろ選べるんです。
そこがわかってほしいというのが今回の肝です。

「自分の行きたい方法」「目的地」までたどり着ければOKなんです。

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名古屋だけではおもしろくないので、東京の地下鉄路線図も出してみました。
メンバーの反応は、「わぁぁぁ!!!なんだこりゃぁ!!!!」でした。

鉄な人たちも東京の路線図をまじまじと見たことはなかったようです。
でも、そこは鉄な人たちなので、すぐに見方をマスターして、「スカイツリー」や「お台場」、「武道館」などの最寄り駅にたどり着くルートを考えていました。
今回はなかなかに趣味色の濃い、熱いSSTになりました。

本日、SST講座をやりました。

本日は、NPO「そら」の生活支援塾「そらまめ」のSST講座でした。

今日のお題は「何がしたいですか?」です。
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発達障がいの人や、知的障がいの人たちって、自分のことを自分で決めていないことが多いので、自分で何がしたいかを考えたり、それに向かって何をすべきかを計画することが非常に苦手です。

今回は、あえてそこに挑戦してみました。
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案の定、まず「何がしたいか」を考える時点で躓いてしまう人が続出でした。
「まったく考えられない。」という人が多数。
「突拍子もないことを言う。」という人が少々。
少し待つと、「とりあえずやったことのある。」ことを言うという感じでした。

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それから、それに向かってすべきことを考えたり、自分の現状を振り返ってみました。
まだまだすんなりとはできませんが、以前よりはずいぶん自分のことを書けるようになったと思います。
今日の結論は、「やりたいことを実現するためには、いまやるべきことをしっかりとやらないといけない。」ってとこです。

こんな小さな積み上げですけど、目的を持って仕事をがんばって、目的を実現する喜びを知って貰いたいなぁと思っています。

SST講座をやりました!

先週に引き続き、今週もNPO「そら」のSST講座をやってきました。
今日のテーマは「出かけるためには?」です。

「どこかへ行きたい!」と思っても、それに向けて計画を立てるのが苦手なのが発達障がいの方たちです。
(まぁ、これは一般の人たちにもそんな人はいますけど…)

なので、まずは出かけるとしたらどこへ行きたいか、そしてそこへ行くためにはどんなものが必要で、どんな準備をしなくてはいけないかを考えてみました。
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予想通り、行きたいところがいっぱい言える人と、まったく考えられない人と両極端に分かれました。
普段から自分で考えて動いていない方は、こうした課題の時はてきめんに困難になります。

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そして、「ハワイで海水浴!」と即答で答えた方も、
「じゃぁ、ハワイに行くには何が必要?」
という問いかけには、
「お金」「言葉」「パスポート」
まではすんなり出ましたが、それ以上はなかなか出てきませんでした。
交通手段や宿泊のことが抜けているんですね。
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まぁ、自分で企画して出かける経験なんてないでしょうから仕方のないことなんですけど、もっと日常のあらゆる場面で、自分で考えて行動することをやっていかないと、自分自身の行動すら決められなくなってしまいますね。
そんなことを感じたセッションでした。

今年度、初のSST講座をやりました。

昨日(5/18日)の話なんですけど、NPO「そら」でやっているSST講座をやってきました。今回が平成25年度の最初の会でした。
4月にそれぞれの職場や学校でも変化があったわけなので、みんなでそれを交流することと、新年度にむけた目標や、具体的な活動することなんかを考えてもらいました。

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昨年度からSSTのメンバーにはスケジュール帳を配っています。
そして、ずっとそれを使って自己管理するように言っています。
今回立てた目標も、しっかりと書き込んでもらいました。

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そして、目標はできるだけ具体的に考えてもらいました。
「月1回、部屋の掃除をする。」
「週に2回、皿洗いをする。」
こんな風に具体的でないと、できたかどうかの振り返りができません。

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回数とかがはっきりしていれば、スケジュール帳でいつやるかの計画も立てられます。こういうことが、「生活を自分のものにする」ということだと思っています。
言われたことしかできないようでは、自立しているとは言いがたいですからね。

実はそんな人、多いのです。
でもそうしちゃったのは、誰かと言えば親や先生なんですから…

成人の会、やりました!

NPO「そら」の成人の会は無事終了しました。

いわゆる飲み会体験です。

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本日、お酒デビューの方が2人いましたけど、無事デビューができました。
気むずかしくて、なかなかみんなといられない人も最後まで参加できました。

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帰るときには千鳥足の人もいましたけど、楽しく飲めたのでよしとします。
大人なんだかから、こんな時間があってもいいですよね

ランチバイキング&カラオケの会をやりました。

昨日は、NPO「そら」のメンバーで、メンバーの卒業お祝いにかこつけて、ランチバイキング&カラオケに行ってきました。

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もう電車は何度も乗っているので、チケットの扱いも慣れてきました。
「さぁ、いくよ!」
の声一つで、スムーズに改札を通過して、自分たちが乗るべき電車のホームまで移動できます。
車内でチケットを落としていた人もいましたが、その場で発見して事なきを得ました。

前年度までは名古屋駅まで出かけていましたが、もう3回ほど出かけたので、今年は岐阜駅前に変更しました。
「キャッスルイン・ホテル」の「レストラン・モンテ」です。
値段は現在、980円で食べられます。
品数は少ないですが、味はまぁまぁいけます。
一番のポイントは予約ができたこと。これで待ち時間なしで着席し、食事に入れました。

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品数はすくないものの、若者が好きそうなものは揃っており、メンバーも満足そうでした。
店が小さいため、取りに行くのも楽だし、他のお客が少ないので、かなり気楽に振る舞えました。
これも好印象でした。

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実際、あんまり品数がいっぱいあると、何を食べてよいか分からなくなるんですよね。
その面でも、私たちのメンバーにはちょうどよい品数だったように思います。

その後は、希望者だけカラオケに行きました。
レストランから徒歩1分。これも非常にいいです。
部屋はあえて大部屋にせず、小部屋を3部屋にして4,5人の小グループに分けました。

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この方が、気兼ねなくいっぱい歌えるし、相性を考えてグルーピング出来るからです。
おかげで、1年前にはまったく歌えなかった人が、自分から曲を入れて楽しそうに歌っていました。楽しみが増えることはいいことだし、安心できる仲間がいるってすばらしいことだと思います。

NPO「そら」は、こんな何でもない「愉しみ」を、丁寧に提供していきたいなと思っています。

餅つきは無事終了しました。

本日のNPO「そら」の、年に一度の「餅つき」は無事終了しました。
餅をつくのはもちろん、貼り絵による絵手紙作りやデザート作りなど盛りだくさんの企画でした。

まぁ、もともとクリスマス会だった企画でしたが、STAFFの仕事の都合でこんな日程になっているという企画なので、こんな感じになっているのですけどね…

それにしても、今年の餅は、本当に上手につけました。美味しかったです!!!
僕は餅つき担当で、写真を撮っている余裕が全くありませんでしたので、写真が載せられないのが残念です。
みんなと一緒だと、手間のかかる餅つきも楽しいです。もちろん、餅は杵づき、餅米は釜戸で蒸しました。
これで不味いはずはありませんね!

遅ればせながら、先週のSST講座の報告です。

先週はばたばたしていて、SST講座の報告が出来ていなかったので、遅ればせながらとなりますが報告をします。

今回のSSTは「お茶出し」がメインです。
この日はその3回目、仕上げの回です。
みんなの前で、お茶を作る姿を披露しました。

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お互いの作り方を見ながら手順を確認すると、自分のだけでなく、他人のやっている回数も経験できます。
「あーだ、こーだ」言いながら出来るのも、慣れた仲間だからです。
気心知れた仲でないと、こんな風に積極的に活動はできませんからね。

あと、前半で「風邪かな?」と思ったときは?なんて事をシュミレーションしてみました。
実際の体温計を使って自分の体温を測ってみたりしながら、どういう状態の時どうすればいいというのを考えてみました。
こういうのって意外に、わからないものなんです。
だって、みんな周囲(親や先生)が先回りしてやってしまうから…

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体調管理が本人に任されていないから、いつまで経っても本人が理解できないわけです。
それは社会人としては???ですよね。
だから、ご本人達にも教えつつ、保護者さんにも気づいてもらうのが目的でもあります。

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お茶の方は、回数を重ねただけ合って皆さん上手になってきました。
まだまだ普段の生活では「ジュース」の方がスキで、コーヒーや紅茶なんてことにはならないかも知れませんが、世の中一般ではよく出くわす飲み物なので、経験しておくのも悪くないかな?なんて思います。

それに、これを飲むとちょっと大人な気分になりません?
(僕だけかな?子どもの頃、そんな印象があったけど…)

昨日はSST講座をしました!

もう昨日の話なんですけど、NPO「そら」のSST講座をやってきました。
今回のテーマは、この時期の恒例、社会人のマナーで「お茶」です。
前年度は、「飲み方」を学んだあと実際に喫茶店に行きましたが、今回は「もてなす」練習をしています。

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今日は2回目なので、「濃さ」にも触れてみました。
コーヒーの「濃さ」というのも、重要な好みですよね。
だから、コーヒーを出すときに、
「お好みの濃さを相手に聞いてみましょう。」
という指示を出したのと、具体的に「濃いコーヒー」とは、どの程度の粉の量を入れればいいのかを、スプーンの数で示してみました。

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まだまだぎこちないものの、前回よりはかなり上手にお茶出しができていました。
もちろん、「欠けたカップ」のトラップは仕掛けておきましたが、前回参加した方は引っかかりませんでした。
(前回、雪のため欠席していたメンバーが見事に引っかかりました。)

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お菓子も、人数分よりちょっとだけ少ない数にしてあったのですけど、何も問題は起こらなかったです。
取り過ぎる人もなく、ほしいものがなくて怒り出す人もなく、全く手を出せない人もなく…
実に平和にお茶会ができました。

みなさん、着実に大人になっていると実感できました。

今日はSST講座(H24年度第4期1回目)でした!

今日は何とも寒い日で、朝から積もってはいないものの、ずっと雪が舞っていました。
そんな寒い日でしたが、NPO「そら」のSST講座をやってきました。

今回のメインのテーマは「お茶を出す」です。
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以前に、「お茶をいただく」というテーマはやったことがあるので、今回はいよいよ招く立場でお茶出しをやってみました。

さすがに、お茶出しをしたことは皆さんなかったようで、おっかなびっくりでやっていました。
あと、インスタント・コーヒーの濃さも分からないし、ティーパックもどの程度浸しておいてよいか分からないなど、課題満載でした。
あと、わざと縁の欠けたカップも仕込んで置いて、汚れや欠けをチェックすることが大切だとレクチャーしました。
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皆さん、結構真剣にやっていましたよ。
あと、出しておいたお菓子も、わざと人数分よりちょっと少なめにしたりして、周囲の様子を見ながら食べるように促しました。
ここはわりと上手に出来ていたと思います。

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前半の冬休みのことを話す部分では、i-Padを使って話に関連する画像を検索して表示しました。
画像があると話も弾みます。
タブレットの威力が、いかんなく発揮できました。

カラオケ大会してきました!

今日は地元の皆さんとカラオケ大会してきました。
希望者だけの会なので、集まったのは基本的に歌いたい人ばかり。
でも、一般の人たちとはなかなか一緒には歌えないのです。
だから、みんなとっても楽しみにしてくれてます。
実際、みんな楽しそうで、3時間でも足りない感じでした。
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でも、これが明日の勤労意欲になると思うんです。
楽しかったな →
また来たい! →
お金がいるな →
しっかり働いて給料もらわないと!

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就労は生活の一部分。
そこだけ突き詰めても、意欲が持てないとなんともなりません。
結局の所、生きる楽しみをたくさん持っている人が強いのだと僕は思います。

お出かけ企画で「犬山」に行ってきました。

今日はNPO「そら」のお出かけ企画「犬山ウォークラリー」でした。

今まで、お出かけ企画は何度かやっているのですけど、今回はできるだけ母親と離して、当事者+支援者のグループ活動をするという趣旨でやってきました。
そうでないと、コミュニケーションの幅って広がりませんからね。

それでも、回数を重ねてきているだけあって、わりとゆとりを持って活動することができました。
お互いの気心も知れているし、実態も分かっている仲間なので、おおまかな行動の予測もつきます。
こういうのが大事なんですよね。
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さて、肝心の活動では、事前の調査を元に、課題を書いたマップを持たせましたが、見ている人、見ていない人いろいろでしたが、まずは活動に参加し、楽しめてはいたようです。

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お城に登って、食べ歩きして、4時間の活動時間があっという間に終わってしまいました。

もっと伸ばしてもいいかな?とも思いましたが、欲張りは禁物と言うことで、予定通りの時間に切り上げて帰ってきました。
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今回思ったことは、やはり家族じゃない人たちと楽しむ経験は大事だということです。
学校の活動は、とかくやることが事細かに決まっています。
それはそれで、そのようにやるだけなのでいいのですが、自分で考え目的作って楽しめるって大事だと思うのです。

かといって、いきなり自分だけで考えるのは無理なので、こうやってなれていく事って大事だなと思います。

今日はSST講座(H24年度第3期3回目)でした!

今日のSST講座での1コマ。
iPadを使って、今度「お出かけ企画」で行く犬山の町の様子を確認しています。
少人数だとあの画面で十分。
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しかも、画面の切り替え、拡大・縮小が容易にできる。
拡大縮小は意外に大事で、細部にこだわりのある発達障がいの人は、「ここがもっとみたいんです!」というのがあり、この欲求を満たしてくれるので、それだけで満足なんです。

撮影してきた食事処のメニューを確認するのにも使えるし…
なにより、画像があると言うことは強いです。
これで、何が食べたいとか、何がしたいかが具体的にイメージできます。
別に特別な機能を使わなくても、タブレットは役に立つものですね。

そしてメインの内容は「交渉しよう!」でした。
もっとも、今回は交渉の前段階の「意思表示」の部分に重きを置いたものになりましたけどね。
今度のお出かけ企画の際も、
「各班で相談してご飯の場所を決めましょう!」
という課題を出す予定です。

まずは自分の希望をちゃんと表明し、理由を説明し、相手も納得できる条件を提示して交渉する。もちろん、切り出すタイミングも大事。
これは今回だけでなく、繰り返し練習したい内容です。

今日はSST講座(H24年度第3期2回目)でした!

今日はSST講座でした。
本日のメインのお題は、「やらかしちゃったとき、どう謝る?」でした。

失敗しちゃったとき、どうしてよいかわからずフリーズする。
適当なことを言ってごまかしてしまう。
たらたらと言い訳ばかりして謝らない。

いろいろなパターンが考えられますが、まずは「あやまる」が大事ということ。
でも、その後どうするかを考えて実行するのがもっと大事と言うこと。

体裁ばかり繕って、適当なこと言ってその場を逃れ、結局改善できないと「うそつき」になるよとのお話をしました。
(今の政治家にも聞かせた方がよい?)

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さて、発達障がい系の方たちにありがちの問題は、場の状況がわからないということ。
失敗しても、なにがどのように失敗して、誰に何を謝らなくてはいけないことが分からないことが問題なのです。
そこをしっかり理解しないと、結局適当な受け答えになり、周囲の怒りを倍増させることになります。

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しかも、プライドは高く、なかなか自分の非を認めたくないという人も多いので、余計に問題がややこしくなる事が多いわけです。
だからこそ、初期対応を間違わないように行って、その後のごたごたが後を引かないようにするのは大切なスキルだと思います。

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でも、このスキルってすべての人たちに言えることなんですよね。
素直に謝れない。
その場を取り繕うだけの言動に終始する。
結局、同じような間違いをする。
これでは「信頼」を得ることは出来ません。

大事なことは変わらない。
そういう思いを新たにした、今日のセッションでした。

今日はSST講座(H24年度第3期1回目)でした!

今日は本年度3期目のSSTのスタート(3回シリーズの1回目)でした。
前回より「スケジュール帳」は取り組んでいるのですけど、今回もその内容は引き続き取り組みます。
次回にはスケジュール帳を買いに行こうかと思ってもいます。
やはり、「金」と「時間」は自立の鍵です。
「スケジュール」は、「時間」の大きな要素です。

今、私たちがここ生活支援塾「そらまめ」で向き合っている当事者は、岐阜県の障がい者区分では「B2」の方がほとんどです。

これは知的障がいは「軽度」という判定です。
つまり、支援も最小限しかもらえない皆さんたちなのです。

だからこそ、「自立」出来る部分については「自立」してもらいたいわけです。
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そしてもうひとつの大きな課題。
突発的なトラブルへの対処。
「家に帰ったけど、家族は外出中で誰もいませんでした。家には鍵がかかっていては入れません。そんなときに【トイレ】に行きたくなりました。さて、どうしますか?」

そんな課題からみんなで考えてみました。
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ある参加者からは、
「窓を割ります!」なんて過激な発言も飛び出しました。
それに対しては、
「その姿は、他の人から見たらどんな姿に見えますか?」
と聞き返したら、
「どろぼうです。」と、以外に真っ当な答えが返ってきました。
冷静に考えれば分かるんですね。

その場になると、それが出来ないのが問題なのですけど…

でも、以前に実際電車の切符をなくしたことのある子に、
「切符をなくしました。どうしますか?」
と聞いたところ、普段はほとんど言葉を発しない子が、
「駅員さんにいいます!」と即答しました。
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やはり実体験は大事なんですね。
経験したからこそ、言える言葉がある。
それは、私たちだって同じ事。

そんな経験の場を、これからも提供していかなくては…
そう思った私でした。

今年のお出かけ企画は、無事終了しました。

昨日今日と、NPO「そら」のお泊まり企画やってきました。
昨夜の宿は携帯も時々にしか通じない山奥だったため、書き込みも出来ませんでしたし、テレビもない宿で、この時代にない貴重な経験ができました。

夕飯の揚げ物大会も好評でした。
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ちなみに、何を作ったかというと…
・キュウリのたたき、塩昆布あえ
→まさにキュウリを拳でたたいて割り、ミョウガをまぜて、塩昆布、黒酢で味を付けました。
・麻婆なす
→参加者の自宅で収穫されたなすを使いました。レトルトの元を使えば、切って炒めるだけ、ほとんどすべてを任せられます。
・おにぎり
→定番ですね。食べるのも用意で、作るのも楽しい。こうした企画になくてはならないメニュー。
・コロッケ
→ジャガイモ芋をゆでるところからやると、すごく手間がかかる。それだけに活躍していただける場面が増えるので、いいのです。できあがったものも非常に美味しい!
・串揚げ
→コロッケで油を使うんだし、串打ちも、衣付けも楽しい。パーティーには打って付け!

ちなみに、昨日作った串揚げは、
「串カツ」「エビ」「おくら」「ししとう」「ブロッコリー」「しいたけ」「里芋」「こんにゃく」「たらこのしそ巻き」です。

みんな一生懸命調理しました。
たっぷり2時間以上かけて、夕飯の準備をしました。
これもあまりできない体験ですよね。
もちろん、できあがった料理はみんなたくさん食べていましたよ!

夕食の後はおきまりの花火大会でした。
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そして今日は、長良川のラフティング。
水がとってもきれいで、涼しくて、気持ちよかったです。
かなり刺激的な内容なので、尻込みする人が出るのでは?とも思いましたが、みんなそれぞれに楽しめました。
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ラフティングの後は、バーベキュー。
たくさん遊んでおなかが減ったので、これまたたくさん食べられました。
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反面、いろいろ課題も見えてきました。
こんなお泊まり付きのお出かけ企画も楽しいものです。
またやりたいねと笑顔で解散できました。

今日、明日でお泊まり企画に行ってきます!

今日は「そら」の皆さんと「ネイチャーランド上之保」に宿泊予定。
参加者は、成人になった当事者に、高校生、中学生にその保護者。
http://naturelandkaminoho.web.fc2.com/
晩ご飯は、コロッケ、串揚げの揚げ物祭り。
親の酒のつまみを作ってあげよう!ということです。
普段、こんなの作ったことないだろうし、学校の調理実習でもこんな居酒屋メニューは作らないから、面白いんじゃないかと思います。
参加者は成人の方が多いので、いつまでもガキっぽいメニューでなくていいものね。

バーベキューじゃ手を加えることがないので、あえて手間のかかるコロッケや、ちょっと一手間かけて串揚げにすることで、「調理」を楽しんでみたいと思っています。

明後日は、長良川でラフティングをやってきます!
http://www.adventures.jp/
昨年は天竜川に挑戦したのですけど、参加者に大好評で今年もやることになりました。
やっぱ危険なにおいのするものは楽しいですよね。
どっかの遊園地の絶叫マシンより、10倍楽しいと思う。
(絶叫マシンは大嫌いな私)

先週の土曜日のSST講座の報告

先週の土曜日は、担当の「やましん」がSST講座を終えてその足で妻の実家へと向かったため、報告が遅くなりました。

今回は「わかりやすく話す」の3回目。

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前回のSSTでやった、「スケジュールの管理」も合わせてやりました。
スケジュールについては、毎回自分でやることを決めてもらい、それを実行するということをやりました。
最初はスケジュール帳に書き込むことすら出来なかった人たちが、ちゃんと書き込んだスケジュールを着実に実行できるようになりつつあります。

困ったのが、自分のことを自分で決められない中年の方々。
今までそんなことやったことがないので、なかなか自分で決められず、スケジュール帳にも書き込めません。

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かといって、他人にスケジュールを書いてもらいたくないわけで…
(いつもと違うことや、自分の思いと違うことが書かれるから。)
結局、ほとんど何も出来ない状態なのがこの方たち。
ちょっと時間がかかりそうです。

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次に「分からないことを聞く」という練習をしましたが、やはり何を聞かなくてはいけないのか、どうやって聞かなくてはいけないのかが、なかなか難しかったようです。
状況判断は難しいですよね。

でも、これも経験です。
単に答えを教えて操り人形にするのではなく、解決法を教えて自分で解決できるようになってもらう。
そういう学びを目指したいと思っています。