今日は生活支援塾「そらまめ」のSST講座でした。

By | 2012年7月15日

今日は、NPO法人「そら」の生活支援塾「そらまめ」の、当事者向けSST講座でした。今年度、第2期目となりました。

今回のテーマは「わかりやすく話す&正しい受け答え」です。
前回でやった「スケジュール帳」のフォローアップもやります。

それで、やってみた感じは?
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まず、スケジュール帳をチェックして、ここ8月くらいまでの予定を確認しました。
そして次回までに、何か家のことを日にちを決めてやりましょう!という課題を出して、
「部屋を整理整頓する」
「皿洗いをする」
「洗濯をする」

など、普段やっていないことを、いつやるかを決めてスケジュール帳に書き込んでもらいました。これが次回までの宿題です。
次回にどうだったかを報告してもらいます。

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次は「わかりやすく話す」です。
発達障がいに限ったことでないのですけど、比喩表現は難しいものです。
自分が見たものを、どうやって他人に伝えるか…
これは感じ方が独特な発達障がいの方には、かなり難しい課題です。

それはそれでいいのです。
今回のねらいは、自分の言葉で伝える難しさを認識していただくことが目的です。
人それぞれ感じ方はちがっている。
だから、ちょっと話しただけでは正確には伝わらないんだよ。
その認識すらない方が多いのですからね。

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そして今回、目立ったのが、成人の方で予定を決められない方です。
その方は自分で決めて実行するということを、生まれてこの方30年以上やったことがないわけです。
だから、「やることを決めましょう!」と言われても、「やったことないし、わかりません。」となるわけです。
決してその能力がないわけではないです。
経験がないんです。
これって、今までの生活の仕方(家族や学校、その他支援者の対応)に何か問題がなかったかと思わないでなりません。
そんな新たな課題の見つかった今日のセッションでした。

今年度、スケジュール帳は1年を通じて取り組んでみようと決めました。
「自己管理」は自立のために避けては通れない課題ですね。